山梨県 都留市 網膜硝子体疾患 野村眼科医院

山梨県都留市四日市場8-6

0554-20-8070

網膜硝子体疾患

網膜硝子体疾患とは

目の網膜(目の奥に広がっている薄い膜状の神経組織)は、眼球内腔を埋める硝子体と接していますが、硝子体は加齢等の要因によって収縮したり、変性したりします。
この硝子体の収縮や変性よって網膜が影響を受け、各種疾患となって現れたものを総称して「網膜硝子体疾患」と呼びます。個々の疾患を挙げると、主なものには網膜剥離、網膜裂孔、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、硝子体出血、黄斑前膜、黄斑円孔、黄斑浮腫などがあります。

硝子体とは

硝子体は、水晶体の奥にある、卵白のようにドロッとしたゼリー状の透明な組織で、眼球の大半を占め、眼球の外側を覆う強膜と共に眼球の形態を保っています。硝子体が何らかの原因により網膜を引っ張ったり、濁ったり、出血したりすると、いろいろな目の障害が引き起こされてきます。

主な網膜硝子体疾患

網膜剥離

網膜剥離は、その名の通り網膜が剥がれてくる疾患です。加齢などで網膜に穴が開き、液化した硝子体が入り込んで徐々に網膜が剥がれる「裂孔原性網膜剥離」、糖尿病網膜症などで生じる「牽引性網膜剥離」などがあります。

網膜裂孔

網膜裂孔とは、網膜と硝子体の強い癒着によって、引っ張られた網膜が裂け、穴が開く疾患です。網膜裂孔は、網膜剥離へと進行することがあります。網膜裂孔が起きている場合は、網膜剥離を起こさないように、光凝固法が行われます。レーザーを照射して裂けた部分の周囲を固め、網膜が剥がれないようにするのです。

糖尿病網膜症

糖尿病の合併症の一つです。網膜の毛細血管が閉塞して血の巡りが悪くなり、硝子体出血や黄斑部の浮腫(むくみ)、さらに進行すると牽引性の網膜剥離を引き起こして視力の低下を招きます。重大な失明原因の一つでもあります。

網膜静脈閉塞症

網膜静脈閉塞症は、網膜の静脈が詰まって血液が流れなくなる疾患で、50歳以上の年配者に多く見られます。静脈が詰まると、そこまできた血液の流れが阻まれ、末梢静脈から血液が溢れ出します。溢れた血液は、眼底出血を招いたり、網膜浮腫(むくみ)を起こしたりします。眼底出血や浮腫が黄斑(物を見る上で最も重要な部分)に及ぶと、視力は低下し、放置すれば回復が難しくなります。多くの場合、網膜静脈閉塞症は、高血圧や動脈硬化によって引き起こされますが、他に血管自体の炎症や血液疾患などが原因になるケースもあります。

硝子体出血

網膜の血管などが切れて出血し、硝子体の中に血液が溜まった状態を硝子体出血と言います。通常、出血量が多いため、光が出血により網膜まで届かず、視力障害を引き起こします。出血の量が少なければ、飛蚊症(虫や糸くずのような小さな黒い点が見える)の症状が起こります。経過観察をしながら出血の自然吸収を待つケースから、早急な硝子体手術を要するケースまで、病態によって対応はいろいろになります。

黄斑前膜

網膜の黄斑部に薄い膜が張る疾患です。初期のうちは無症状ですが、進行すると膜の収縮により網膜がむくんだり膜が厚くなって縮み、しわができることによって視力が下がったり、ピントが合わない、物が歪んで見える、などの症状が現れてきます。視力検査や眼底検査、蛍光眼底造影などの検査を行って診断をつけます。

黄斑円孔

部分的な後部硝子体剥離に伴う牽引が原因となり、眼底の中心にある黄斑部の網膜に小さい穴が開く疾患です。黄斑部は、網膜の中でも視力にとって特に重要な部分ですので、物が歪んで見えたり(変視症)、視力が下がっていったりします。眼底検査を行えば、すぐに診断がつきます。強度近視の方は眼底検査をしてもわかりにくかったのですが三次元画像解析(OCT)にて診断しやすくなりました。以前は治療法が無く、厄介な疾患でしたが、現在では手術により円孔を閉じ、視力も回復できるようになりました。早期発見が重要です。

黄斑浮腫

黄斑浮腫とは、網膜中心部にある黄斑に液状の成分が溜まり、むくみを起こして視力が低下する疾患のことを言います。視力低下のほか、物がぼやけて見える、ゆがんで見えるなどの症状を引き起こします。黄斑浮腫の多くは、糖尿病網膜症、網膜静脈分枝閉塞症、ブドウ膜炎など、様々な疾患が原因となって引き起こされます。

黄斑浮腫の治療

以前はレーザー治療や硝子体手術が主でしたが最近では特に網膜静脈閉塞症による黄斑浮腫では後述する抗VEGF阻害薬の硝子体投与が第一選択となってきています。効果は高いのですが数か月で再発することも多く繰り返し投与する必要があります。

網膜硝子体手術とは

硝子体内部に起こった疾患を治療する目的で、眼内の出血や濁りなどを硝子体と一緒に除去する手術が網膜硝子体手術です。
硝子体を切除するには、白目の部分に3ヶ所の小さな穴を開け、そこから細い器具を眼内に挿入して眼の中の出血や濁りを硝子体と一緒に取り除き、網膜に生じた増殖膜や網膜裂孔を治して、網膜の機能を回復させます。
※当院では、レーザーによる網膜硝子体手術を行います。(網膜裂孔、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症などが適応となります。以下のような手術が必要な場合は高次医療機関を紹介させていただきます。)

手術の大まかな流れ

ほとんどの硝子体手術は、局所麻酔下に行います。
手術室で目の消毒をした後に、目の下の部分に麻酔注射をします。それでも痛みに過敏な方には、術中に適宜麻酔を追加することで、ほとんどの痛みを取り除けます。

1.まず白目の部分に手術機器を挿入します。

小さな穴を3ヶ所、開けます。3ヶ所の穴(創口)を開けるのには、それぞれ次のような目的があります。

  • 1つ目:術中に眼球の形態を保つための灌流液(かんりゅうえき)を入れるため。
  • 2つ目:眼内を照らす照明器具を入れるため。
  • 3つ目:硝子体を切除するカッターやレーザープローブなどを入れるため。

2.濁った硝子体を切除し、膜を取り除きます。

出血などで濁った硝子体をカッターで切除します。切除した分量だけ眼内に灌流液が入り、置き換わっていきます。その後は疾患により、網膜上に張った膜をピンセットのような器具でめくったり、増殖膜と呼ばれる分厚い膜をハサミで切り取ったり、網膜にレーザーを照射したりと、必要に応じた処置を行います。

3.網膜剥離や黄斑円孔などの疾患は、灌流液をガスに入れ換えて手術を終えます。

ガスによって剥離した網膜を元の場所に張り戻したり、開いた穴を閉じさせたりします。ガスを注入した患者様には、術後は数日間うつむき姿勢をとっていただきます。また、白内障に罹っている患者様については、白内障手術も同時に行うことがあります。

※手術時間はケースによりますが、軽症なら1時間弱、重症の場合は2時間くらいかかります。

クリニック概要

医院名
野村眼科医院
診療内容
眼科・アレルギー科
住 所
山梨県都留市四日市場8-6
最寄駅
富士急大月線 赤坂駅
電 話
0554-20-8070
休診日
木曜、土曜午後、日曜、祝日
診療時間 日・祝
9:00~12:30
15:00~18:00

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